【リゾートバイト体験談】2. 宿坊で業務全般業務
わたしの2回目のリゾバ先は、「宿坊」でした。
リゾートバイトダイブで「英語が使える、個室寮、関西」という条件で求人をだしてもらった案件の中に宿坊があり、珍しさに惹かれて応募しました。今回は、宿坊のちょっと特殊なリゾバ体験をシェアしたいと思います。
【リゾートバイト体験談】2. 宿坊で業務全般業務(2019年)
職場 関西の宿坊
関西の山奥にある宿坊で働きました。宿坊というのはお寺が経営する宿泊施設です。わたしの働いた宿坊は、そのお寺の信者さん向けに運営されていました。
ヨーロッパからの団体客も受け入れていると聞いていたのですが、真冬の閑散期ということもあり、一般のお客さん自体あまり来なくて、英語を使ったのは一度きりでした。
立地 山の上のお寺
そこは山全体が霊山になっていて、わたしの働いていたところ以外にもお寺がたくさんありました。お寺以外には、参拝者向けのカフェ、ホテル、土産屋、地元民向けの雑貨店がいくつかあるだけの不便な立地です。
職種 業務全般
午前中は主に、チェックアウト後の部屋、玄関、廊下、トイレなどの掃除をメインに行います。午後はお茶の準備、夕飯の準備や接客などを行います。
派遣会社からは、接客と裏方半々ずつの仕事だと聞いていましたが、接客よりも裏方業務のほうが多かったです。
仕事着は、私服の上から借りたエプロンをつけるだけ。汚れてもいい服装との指定だったので、捨てる予定の衣類を持っていって、任期が満了したあと処分して帰りました。(断捨離がはかどります)私服だとストッキングや白シャツなどの出費がなくて、節約にもなりますね。
時期 冬
お正月明けの真冬の時期だったので、閑散期に当たります。お客さんがゼロの日もあり、そんな日は窓ガラスを拭いたり、ベランダを掃除したり……。やることがないので掃除ばかりしていました。
暖房のない場所で働くことが多く、寒さに震えながら働きました。
寮 寺の敷地内の社員寮
寺の敷地に3つほど社員寮があり、そのうちの一つの女子寮にいました。古い一戸建てに部屋が4つ。建物は古いですが、中はリノベーションされていて綺麗でした。
部屋の備品は布団だけです。テーブルがないので、スーツケースをテーブル代わりにしていました。わたしはあまりものを多く必要としないほうなのですが、流石にテーブルなしは不便でした。パソコン作業や英語の勉強がしにくかったです。
1階と2階にそれぞれトイレと洗面台があり、同階の人と共同で使います。共有の備品も、洗濯機と電子レンジ、電気ケトル。
寮にお風呂がないので、宿坊のお客さんが使うお風呂を利用します。入浴時間が決まっているので、寺の社員さんと入浴時間が被ります。
食事 勤務日のみ3食
勤務日は三食無料です。この宿坊では料理人とは別に、まかない担当のおばさんがいて、厨房も別々になっています。食事は本当に質素でした。
朝は白米、味噌汁、生卵、漬物。昼と夜は、お客さんに出す料理の食材のあまりと、信者さんからのお供物で作られたものが出ました。
お坊さんがよく食事について不満を漏らしていました。お寺でのヒエラルキーはお坊さんが一番上なので、スタッフはお坊さんの後で食べます。
休日の過ごし方
週休2日だったので、1日は近所の散策、もう一日は山を下りて食料を買ったり、公共施設で過ごしたりしていました。バス代が高かったので、行きは1時間ほど歩いて山を下り、帰りだけバスを使いました。
宿坊では、前任者とかぶった1週間以外、派遣はわたし一人だったので、休日や休憩時間は一人で過ごしました。一人だと気が楽な反面、愚痴を言ったり、分からないことを気軽に聞いたりする相手もいないので、デメリットのほうが大きいかもしれません。
職場環境・人間関係
お寺に働きに行きましたが、住職とは一度も顔を合わせることがありませんでした。
人間関係ですが、派遣会社から、「きつい女性がいる」と事前に聞いていましたが、人間関係が良いと書かれていた職場も結局ブラックだったので、どこにでもきつい人はいるだろうと覚悟して、割り切って現地に赴きました。
わたしの一週間だけ被っていた前任者と、その人が揉めていたらしく、前任者は派遣会社に相談したりしていたようですが、解決には至らなかったようです。
給料(1か月)
時給1,000円。
24日間の勤務で、196,330円でした(交通費除く)。
雑感
お寺と宿坊が別々の建物で、食事のとき以外はお寺の敷地に入ることがなかったので、仕事内容はほかのホテルのあまり変わらないと思いました。
ホテルと違うのは雰囲気ですね。お坊さんが上で、スタッフが下と立場の違いがはっきりしています。それと食事や寮の設備がとても質素です。
静かで淡々とした生活を好む人向けの職場なのかなと思います。